お葬式を行うには会場である斎場の存在が欠かせません。その斎場の選び方はご遺族の勝手ですが、基本的には自宅の近くで行うのが理想的になります。というのは第一に心身面での負担を軽減できるからです。というのは斎場が遠いと移動のための時間がかかってしまいます。ただでさえ遠くなるとそれだけで若干の疲労を伴いますが、悲しみの中で行うのでその疲労度がさらに増大してしまうからです。もちろん往復するためのガソリン代など交通費も余計にかかってしまうからです。
ニュースなどでも、密葬という言葉を耳にする機会があります。ただ、具体的にはどのようなお式なのかよく分からないので、密葬について詳しく知りたいという方もいらっしゃるでしょう。密葬は、ごく親しい間柄のみで行う規模の小さなお葬式のことです。著名な方のニュースで耳にすることが多いかもしれませんが、ごく一般的に行われている家族葬や直葬(ちょくそう)も、この形です。近年、大規模なお葬式ではなく、密葬を選ばれる方が増えて来ました。
社会人になると、葬儀に参列する機会が増えてくるため、葬儀に関するさまざまなマナーを知っておくことが大切です。葬儀に関する覚えておきたいマナーのひとつが、服装です。男女共、黒のスーツを着用するのが基本的なマナーです。男性はスーツやネクタイ、靴下などを全て黒系のものに統一して参列するのがマナーです。また、女性も同様、スーツやバッグ、ストッキング、靴を黒に統一します。ただ、女性の場合は、他にも気をつけなければいけないマナーがいろいろあります。
社会人となり、会社勤めを始めると業務を覚えて一人前の従業員に成長していきますが、会社勤めしていると上役や同僚あるいは社外の関係先の人たちとの付き合いが出てきます。こうした付き合いを通じて仕事以外に社会の様々なルールや生活習慣等を覚える機会が多々あります。その中でも入社して間もない頃なら上役や同僚の両親が亡くなるケースが多いですが、中年以降になると上役や同僚の死に直面することがあります。数十年も勤務していると訃報を何回も聞かされ、時には焼香に出向くだけでなく、葬儀会場の受付や会葬者の世話焼き等の手伝いを任されることも少なくありません。