核家族化が進んでいることによって、様々な場面で影響が出ています。顕著な例としては葬儀・告別式で、規模が小さくなってコンパクトに式を執り行う御家庭が主流となっています。その影響を受けている葬儀会社は、多角的な方向にビジネス展開をしています。お墓や仏壇の販売を手掛ける会社が増えていて、各種相談にも気軽に応じてくれると好評です。お墓や仏壇の種類は多いですし、どれを購入すれば良いのか悩むケースもあるはずです。
葬儀を行う際の方法としては、社葬や合同葬などが見受けられるようになりつつあります。それに合わせて、葬儀の在り方が多様化し始めており、故人の希望に合わせて葬儀を行うことが一般的な認識として取り上げられています。会社が主導する葬儀では、同じ会社で一緒に働いてきた人や、取引先の人などが参列することが多いとされています。会社として故人を偲ぶことが多くの方面で実現されるようになりつつあることから、従来よりもこの葬儀の手法が浸透しています。
喪主またはその親族として葬儀に出席する場合、参列してくれた人たちに葬儀のあいさつをすることがあります。しかし、どのようなタイミングで行うべきか、初めての人は考えてしまうことでしょう。喪主の場合、後できちんとあいさつをする場を設けてもらえることがあります。これは葬儀会社とよく相談をして決めましょう。通常、葬儀が終わる前に設けられます。また、あいさつをするタイミングだけではなく、どんな内容を話すべきか、これも考えておかなくてはなりません。
一昔前まで身内の者が死亡すると喪主の自宅では近親者や隣近所の人たちが助け合って葬儀を執り行っていました。昨今のように葬儀一式を事業とする企業がなかった時代には多くの助けが必要だったわけです。従って、周囲の方々に通夜と告別式の日程を知らせて助けの手を求める必要性がありました。同時に、喪主の自宅では暫くの間、故人の死を悼み、喪に服す生活を送るため自宅の出入り口に忌中と表示した貼り紙を出しました。この貼り紙に書かれた日程を見て周囲の人は各々、通夜や告別式の手伝いに馳せ参じたり、葬儀に参列するのが習わしにもなっていました。