我々が親族や友人、知人の訃報に接する機会は四季を通して大体、突然やってきます。それでも中高年になり、葬儀に参列する機会が増えてくると喪服などをしまってある場所がしっかり分かっているようになるはずです。そこで、訃報に接してもバタバタと探し回ることなく参列の準備が短時間の内にできるわけです。こうした参列準備の行動が親から子や孫へ伝えられていれば多くの若者も社会人になったら喪服一式を夏用、冬用別にいつでも着用できるように用意する習慣がつくかもしれません。
葬儀を執り行い、参列してくれた方からお香典をいただいた場合、そのお礼として香典返しを贈るのが一般的なマナーです。家族が亡くなって葬儀を滞りなく終えた後は法要など忙しい日々が続き、精神的に余裕がない状況になりますが、香典返しは忘れずに行うようにしましょう。まず覚えておきたいのは、香典のお返しを贈る期間です。宗教によって異なりますが、仏式の場合、基本的には四十九日法要を行った後、一ヶ月以内の期間に贈ります。
新型コロナウイルスが猛威を振るいだした近年、これまでの葬儀の形が大きく異なってきていると言われています。中でも注目を集めている葬儀の形のひとつが一日葬です。従来の一般的な葬儀とは異なり、お通夜は行わず、一日で火葬と告別式のみを執り行う葬儀の形です。一日で済ませることができるため、従来の一般的な葬儀よりも感染リスクを大幅に抑えることができるメリットがあるため、最近は多くの人から選ばれていると言われています。
喪服を着用して参列をするのが葬儀の時の基本的な服装マナー、間違えても明るい色のカジュアルルックで出かける場所ではありません。男性であれば黒色のスーツ、女性なら黒色のワンピースやスーツなど、いずれも喪服というカテゴリーのタイプです。喪服はみてすぐに喪服だとわかりますが、見えにくい部分で気を抜くわけにはいきません。例えば足元、スーツやワンピースは黒色の喪服であっても、あまり見えないからといって、足もとは何でもいいわけではないためです。