一般的に社葬を行う場合、会場への弔問客が多いので葬儀の際、場内整理係の他に受付や会計などの世話係を配置することが多いようです。また、弔問客が多いと見込まれる一般葬でも同じように世話係を配置することがあります。こうした世話係には亡くなった人や喪主に縁の深かった人など、遺族の中でも信頼感の熱い近親者の選ばれることが多いようです。この内、会計は受付から回される弔問客の持参する香典の確認と金額の記録や管理を行い、持ち寄った香典袋と現金を通夜や告別式終了後に確実に喪主本人に手渡す必要があります。
お葬式を行うときに、日本だけではなく、海外でも供花を用意するところは多く、宗教によって贈る花の違いがある点に注意です。仏教の場合、日本人はいろんなお葬式に出席する中で、花に関するマナーもきちんと押さえている方もたくさんいます。仏教で葬儀に用いられるお悔やみの花は、菊や蘭、そして百合などの白い花となっており、白い花をメインとして他の色のものを飾っていきつつ、華美にならないように調整していきます。花に関してもいろんな配慮がされていることを知ることによって、上手に調整しながらお花選びを進めていくことができます。
終活は、人生の最期のために行う活動のことをいいます。終末期医療に関することをはじめとして、自分自身の葬儀やお墓のこと、財産のことなどを具体的にまとめておくことで、自分にもしものことがあったときに残された家族が戸惑うことがなくなります。しかも、残された家族の負担を減らせるだけではなく、家族や親族同士のトラブルを避けられるメリットも期待できます。終活を始めるタイミングに特に決まりはありませんが、定年退職や還暦を迎えたときなど、人生の節目に始める人が多いと言われています。
葬儀のマナーは、ビジネスや私生活で葬儀に参列をする機会が少ない人にとって分かりづらいところもあるため、早めに葬儀社のホームページやブログなどを参考にしながら大事な点を確認するのがおすすめです。最近では、個々の顧客を対象に宗派ごとのマナーや挨拶の仕方について丁寧にレクチャーをしてくれる葬儀社も増えています。そこで、葬儀の当日に恥をかかないようにするため、時間を掛けて顧客対応がきちんとしている葬儀社を見極めることが大切です。