葬儀の供花をいただいた場合は、お礼品とお礼状を送るのがマナーと言われています。ただ、お礼を送る時期はそれぞれの状況で異なるので、間違わないようにすることが大切です。まず、葬儀に参列し、香典と供花をいただいた方へ送る時期は、四十九日が明けてからが基本になります。また、葬儀に参列せず、供花のみをいただいた方には、葬儀が滞りなく済み、落ち着いてからお礼状を出すのが基本です。ただ、送るのが遅れてしまう場合は、事前に相手に電話をし、感謝を伝えておくと良いでしょう。
葬儀の服装は喪服を着用するのが基本ですが、守らなければいけない細かいマナーがたくさんあります。たとえば、女性の喪服はワンピースやアンサンブル、スーツが一般的ですが、いずれも膝が隠れるくらいのスカート丈を選ぶのがマナーです。座ったときに膝が隠れる長さであればマナーに反することはありませんので、購入するときは必ず試着をしてスカート丈を確認しておきましょう。また、暑い季節も半袖を着用するのはマナーに反します。
葬儀の参列の流れは、葬儀の形式や宗派、斎場の方針などによって違いが見られるため、じっくりと葬儀社の担当者と相談をして、当日に備えるよう心がけることが重要です。顧客サービスが優れている葬儀社においては、葬儀の当日のおおまかな流れについて公式サイトやパンフレットを利用して詳しく紹介しているところもあるため、余裕を持って信頼のできる会社を見極めるのがおすすめです。また、葬儀に参列をする機会が少ない人や、葬儀のマナーについて分からないことがある人は、ベテランのスタッフが揃っている葬儀社に直接質問をするのも有効です。
仏式で葬儀をした場合、霊前に供える香典を頂くのが一般的です。そして香典を頂いたら、四十九日を過ぎた頃に香典返しとしてお礼の品物を贈るのが習わしとなっています。品物の金額の目安は、頂いた香典の半額程度が基本です。品物に掛紙をかけて、結び切りの水引を付けます。水引の色は関西では黄白が選ばれることが多いですが、それ以外の地域では黒白が一般的です。表書きも関西の場合には「満中陰志」が使われることが多く、それ以外の地域では「志」とすることが多いようです。