社会人となり、会社勤めを始めると業務を覚えて一人前の従業員に成長していきますが、会社勤めしていると上役や同僚あるいは社外の関係先の人たちとの付き合いが出てきます。こうした付き合いを通じて仕事以外に社会の様々なルールや生活習慣等を覚える機会が多々あります。
その中でも入社して間もない頃なら上役や同僚の両親が亡くなるケースが多いですが、中年以降になると上役や同僚の死に直面することがあります。数十年も勤務していると訃報を何回も聞かされ、時には焼香に出向くだけでなく、葬儀会場の受付や会葬者の世話焼き等の手伝いを任されることも少なくありません。
このような手伝いを何回も経験してくると、過去の手伝い経験が参考になり、色々な役割を任されても落ち着いて手伝えるようになるはずです。会社勤めしていれば自分の仕事を処理することは社会人として当たり前のことです。
むしろ、職場外の用事でも知っておいた方が良いルールや習慣があるので、積極的に引き受けておく方が良いと痛感する人が多いはずです。職場の上司や同僚は自分の近親者が亡くなれば意気消沈しているわけですから、てきぱきと手伝いしてあげられれば喜ばれるだけでありません。
最近、通夜と告別式を行う場合も業者サービスに丸投げするやり方が当たり前になってしまいました。葬儀の流れだけでなくルールやマナーを覚える機会が殆どなくなってしまったわけです。社会人として知っておきたい冠婚葬祭行事の一つを尋ねても教えてくれる人がいなくなってしまいました。