人の一生は葬式のときに集まる人の数によってその価値が評価されるところがありますが、葬式に価値を見出さない方も少なからず存在します。葬式を重要だと思うか、思わないかは人によって違うので、結論を出すことはできません。
しかし、人生の最後を飾る祭壇にくらい力を入れてあげるのも、遺族としては配慮すべきところと言えるでしょう。昨今では、遺影に使う写真を合成の技術で加工することがありますが、これは故人に対する気持ちの表れと言っても過言ではないでしょう。
あまりにも写真の加工がひどいのは論外ですが、故人の写真を少しでもきれいに加工することで、故人が立派な人物だったと思わせることができますし、ある程度の加工は葬儀全体を引き締めることにも繋がります。祭壇に関しても同様で、祭壇の質が高ければ高いほど、故人に対する手向けにもなりますし、参列者に対する礼儀といえるところもあります。つまり、故人に対する気持ちが少しでもあるなら、葬儀のグレードを上げるべきですし、遺影に使う写真もきれいに加工することが大事だということです。葬式を重要視しない風潮も広がりつつある昨今ですが、人のつながりと思いに対しては特別なものだと重要視することは大切でしょう。