浄土真宗の東の宗教は、真宗大谷派の東本願寺の名前でも親しまれています。まず、この宗教は、浄土宗の開祖の法然の弟子の親鸞が、鎌倉時代に開いた宗派と言われています。真宗大谷派は、この宗教の本願寺派に次ぐ規模の浄土真宗の宗派であり、所属する寺院の数は、約8500寺とされています。
それから、真宗大谷派と浄土真宗本願寺派は、戦国時代から江戸初期に分裂したとの歴史もあるでしょう。真宗大谷派の本山は、京都の東本願寺であり、名前の最初でもある方位に、おを付けたり、さん付けをされたりして呼ばれ、親しまれています。
真宗大谷派の葬儀の特徴では、引導や授戒の儀式がないことが挙げられます。この宗教は、現世に於いて阿弥陀仏を信じて念仏を唱えると、誰でも亡くなった時に極楽浄土に成仏することができるという浄土宗の教えの他力本願が、更に強くなったとされる絶対他力が教えです。
この絶対他力というのは、念仏を唱えなくても阿弥陀如来を信仰しているだけで成仏でき、往生即身仏ができるとの教えと言えます。だから、死者は亡くなった時から成仏できていて、他の宗派のように死者の供養をしたり、成仏を願うことをしなくて良いとされています。なので、この宗教の葬儀は、亡くなった人が成仏するための引導と授戒の儀式がないとされているでしょう。