人が亡くなると近親者が役所へ出向いて死亡届を記載し、医者の発行する死亡診断書と併せて提出して火葬許可証をもらう手続きを行うことになります。次いで、喪主となった人は近親者などと分担して参列者への連絡や葬祭場の手配などを準備しなければなりません。
高齢者の増加する社会で亡くなる人が増えているといっても喪主になる機会が滅多にあるわけでありません。このため、喪主になると葬儀プランや予算見積もりなど、寺院や葬祭場との様々な交渉を行う役割が一度に発生して忙しくなり、何からやって良いか、迷ってしまうようです。
そこで、喪主になったらやるべきことが葬祭場のホームページなどに掲載されているので一読すると役割の全体像が分かり、落ち着けるようです。喪主になると葬儀を始めるまでの限られた時間内に寺院や葬祭場と打ち合わせし、式次第や予算を取りまとめて支払いの手はずを整えておくことが重要な役割です。
また、通夜と告別式の最中は参列者への丁重な挨拶が欠かせません。参列者の多くは突然の訃報連絡をもらい、自分の仕事や用事を後回しにして馳せ参じているからです。中には、遠路はるばる参列してくる人もいるので喪主になると故人や遺族のためにも機敏に行動することが求められるようです。
また、葬儀後も後飾りや香典返しあるいは、四十九日法要などの作業も喪主を中心にして行うことが次々とあります。このように、喪主になると通夜と告別式の前後にも気を抜けない日々が続きそうですが、近年の儀式簡素化の風潮により大幅に省略されて行われているようです。