たくさんの葬儀の形がある中で、高齢化が進んでいる今、直葬に注目が集まるようになりました。直葬というのは、直接身内が火葬場に集まって、火葬炉の前で短く故人とお別れをした上で、火葬と収骨を行う葬儀の形です。
お別れは短時間で行われますし、すぐに火葬と収骨が行われるため、一般的なお葬式よりも亡くなってから火葬までの時間が短いという特徴があります。もちろん、希望すれば僧侶にお経をあげてもらうこともできますし、身内のみで故人を見送ることができるため、新型コロナウイルスの感染対策としても多くの人に選ばれるようになったと言われています。
また、直葬は斎場を使用しないため、費用を抑えて故人を見送りたいと考えているときにも適した形です。シンプルな内容ですし、火葬炉の前でお別れする時間は10分ほどと短いので、高齢の方も体力を消耗することなく故人を見送ることができます。
ちなみに、故人とのお別れの時間をもっとゆっくり取りたいと考えている場合は、直葬ではなく一日葬を選ぶ方法もあります。一日葬は通夜は行わずに、告別式と火葬を行う一日のみの葬儀の形です。そのため、参列者に高齢の方が多い場合や、故人を偲んでゆっくりお別れしたいという希望を持っているときにも適しています。