「一日葬」は、通夜を省略して、葬儀式と告別式だけを行うスタイルで、通常は二日間かかる儀式を一日で済ませることができるのが大きな特徴です。主流である一般葬や家族葬は、規模の違いこそあれ儀式の流れは従来通りの二日間に渡って行われますが、一日葬の場合は、それを一日に短縮して行えるというわけです。
一日葬の参列者の範囲は、家族葬のように身内だけに限定することは特にありません。しかし通夜にしか行けない方が参列できなくなるため、結果的に参列者の人数は少なくなる傾向にあると言えます。費用に関しては、葬儀そのものにかかる費用が30万円~40万円程度で、寺院費用などを含めると50万円~70万円程度になるのが相場です。
一日葬のメリットは、日程を一日で済ませることができるため、故人の家族が高齢だった場合に精神的・体力的な負担を軽減できることです。それに、仕事などの都合で一日しか時間をとれない場合に向いていることや、一般葬や家族葬よりも費用を抑えられることもメリットだと言えます。
一方のデメリットは、通夜にしか行けない方が参列できないことであり、そうした方に対しては、不満が出ないよう十分に理解をしてもらう必要があるでしょう。