葬儀について、どのように考えているか、年代別に尋ねた結果というものが公表されていますが、若い年代ほど、故人との別れをする慣習的なものと考える割合が高いようです。また、故人の冥福を祈る宗教的なものと考える割合は70代では4割近くにもなるのに対して、50代以下ともなれば、2割以下という結果が出ています。
世代交代も進み、そういう慣習的なものと捉える世代が増えるに従い、簡素化してしまったり、身内だけで行うなどのカタチへ変化しているようにも感じられます。人が亡くなると広く関係者に知らせて告別式が行われて、多くの人で故人を見送るという形がありましたが、それも少しずつ変わってきています。
多少の変化はあるでしょうが、葬儀そのものについての考え方までが変わってきてしまうのは、都会に多い傾向ではないでしょうか。家族の葬儀をどのように行いたいかという問いに対しても、故人の意思を反映したものにしたいと答えた人が半数です。
規模については、お金がかかっても人並みに行いたいと答える人は少なくはありませんが、近年では、親しい人とこぢんまりと行いたいという意見がそれ以上に多いといいます。故人の遺志を尊重しながらも、やはり遺される者の意思が尊重されているのかもしれません。