一般的に社葬を行う場合、会場への弔問客が多いので葬儀の際、場内整理係の他に受付や会計などの世話係を配置することが多いようです。また、弔問客が多いと見込まれる一般葬でも同じように世話係を配置することがあります。
こうした世話係には亡くなった人や喪主に縁の深かった人など、遺族の中でも信頼感の熱い近親者の選ばれることが多いようです。この内、会計は受付から回される弔問客の持参する香典の確認と金額の記録や管理を行い、持ち寄った香典袋と現金を通夜や告別式終了後に確実に喪主本人に手渡す必要があります。
厳粛な儀式で会計を任されたのに金額などでトラブルを起こしてはならないので、香典すべてを喪主に渡すまでしっかり気を張ってやらないといけない役割です。弔問客の中には訃報連絡を受けて慌てて駆けつける人がいるので香典袋の内容記載が十分でなかったり、現金が納められていないケースなどが時折り見受けられるわけです。
葬祭会場で受付する際、こうしたケースに遭遇したら受付係と会計係は連携してその場で弔問客と確認作業をすることが鉄則だといわれています。最近は葬儀が簡素化されて弔問客の人数の少ないケースが多くなっているので敢えてこうした係を置くことも減りましたが、出席している遺族が適宜、役割を分担しているはずです。