仏式で葬儀をした場合、霊前に供える香典を頂くのが一般的です。そして香典を頂いたら、四十九日を過ぎた頃に香典返しとしてお礼の品物を贈るのが習わしとなっています。品物の金額の目安は、頂いた香典の半額程度が基本です。
品物に掛紙をかけて、結び切りの水引を付けます。水引の色は関西では黄白が選ばれることが多いですが、それ以外の地域では黒白が一般的です。表書きも関西の場合には「満中陰志」が使われることが多く、それ以外の地域では「志」とすることが多いようです。
香典返しには、忌明けを迎えたことを知らせるための挨拶状を添えるのがマナーとなっています。どのような場合でも香典を受け取ったら、お返しをしなくてはならないのかという疑問を持たれることもあるかも知れませんが、実際はお返しをしなくても良いとされているケースもあります。
例えば一家の長が無くなった場合には、お香典を頂いてもお返しはしなくて良いです。また亡くなった方の意思によって受け取った香典を寄付することもありますが、そのような場合もお返ししなくて良いといわれています。香典返しの定番としては海苔や緑茶が挙げられます。また近年ではカタログギフトが選ばれることも多いです。