葬儀は人が亡くなったあとにおこなわれる儀式です。故人が亡くなったことを関係者に知らせるとともに、宗教的に故人を見送る意味があります。そのような一般的な葬儀と異なるものとして、近年話題になることが増えているものには生前葬があります。
こちらは本人がまだ生きているうちに、自分自身で開催する葬儀です。一般的なものとは違って、自分の葬儀に見送られる本人が出席できるのが特徴です。現代の日本では仏教の儀礼方式で執り行われる葬儀が多いですが、生前葬の場合には宗教儀式はおこないません。
読経や焼香などといったことはせず、自由なスタイルとなります。どちらかというとお別れ会のような雰囲気になることが多いようです。多くの人にとって、まだあまり馴染みがあるものではないため「なぜ、まだ元気に生きているうちに自分の葬儀をするのか」という疑問を持つ人も多いと思われます。
むしろ違和感を持つ人もいるかも知れません。しかし生前葬をおこなえば、自分自身で葬儀のプロデュースをすることができます。さらにお世話になった人や親しい人たちに、自分の言葉で感謝を伝えることが可能です。自分で社会的な活動の区切りをつけたい、と考える場合に選ばれているようです。